「プロデューサーが二人、ラム酒のボトルをはさんで話すことといったら決まっているだろう?」
(ジャイルズ・サンズ・P)
(ゲーム内投下日 18/8/15)
………………
『こうして話題は担当アイドルに移った』
P「『シンデレラガールズでいろは歌を作る』って話をしましたけど。実は以前からもうひとつ、似たような路線で考えてることがありまして」
橘「シンデレラガールズをテーマにした川柳を全員分 作る、とかですか」
P「違います。それも面白そうですけど」
文「…では、シンデレラガールズをテーマにしたリメリックを全員分 作るとかでしょうか」
P「さ す が に 難 易 度 高 す ぎ で し ょ う そ れ は」
神「リメリックってなんだ?」
文「…五行からなる英語の詩です。日本の俳句と並ぶ短詩文化と評され、『英語の俳句』と呼ばれることもあるようです」
P「当方そもそも英語は苦手ですし、リメリックのルールなんて理解不能ですし」
文「…では、いったいどんなことを考えておられるというのですか?」
P「なんでそんな芝居がかった言い回しを……まあ良いです。えっと、前に少し『サンティアゴ』の話をしたはずですが、覚えておられますでしょうか」
凛「うっすら覚えてるよ。確か“かなり痛い感じの中二病スペースオペラ”だっけ」
神「ああ、『なんか、うわあ』って感じのスペースオペラだった気がする」
文「…記憶力の悪戯ですね」
P「ですね。出来れば『どのページを開いても名言が出てくる』の部分を覚えていて欲しかったです。とにかく、その『サンティアゴ』にはですね、ブラック・オルフェウスという詩人が銀河系の有名人について歌った詩が出てくるんです。例えば、“最強の殺し屋”エンジェルの場合は↓
彼の名はエンジェル、死の天使、
もしその姿を見たら、いまわの息はもう間近。
冷たく生気のない目を持ち、頭がきれ、技もきれ、
武器は数知れず、殺戮に恋こがれる
こんな感じです。あるいは、本日の元ネタであるジャイルズ・サンズ・ピティは↓
ジャイルズ・サンズ・ピティは糸車(スピニング・ホイール)、
鷹の目と鋼鉄のこぶしを持っている。
ひと息で一ガロンの酒を飲みほし、
どこへ行くときもそばに連れそうのは〈死〉。
こんな感じ」
文「…ちなみに、“鋼鉄のこぶし”という表現は比喩ではありません」
P「とまあ、そんな感じの『ブラック・オルフェウス風の詩をシンデレラガールズ全員分 作る』というのはどうでしょう、というお話です」
橘「なかなか壮大なプロジェクトですね」
P「それは認めざるを得ませんね。まずは『サンティアゴ』を読み直すところからスタートすべきかもしれません」