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P「さいきん流れてきたのは、ウェイロン・マーシーのプロモ」
菜「どこかで見た顔だと思ったら、スパイビーさんですね~これ」
楓「よ~く見れば確かに見た顔ですけど、表情も雰囲気もかなりキマってて一見わかりませんね♪」
P「そうなんすよ。髪色も違いますし。いわゆる狂人・異常者ギミックの一種ですね」
菜「アメリカマット界って定期的に狂人キャラをお出ししてきませんか?」
P「ですね。もしやこれは、世代バレ・年齢バレを誘うネタに使えるかもしれませんね、菜々さん」
菜「え、あ、はい。菜々は、えーと……あ、アニマルさんです!」
P「む、これはさすがにあり得ない古すぎる名前を挙げて煙に巻く作戦?!」
楓「いえ、アニマルさんは菜々さんなら本当でもおかしくない年代では♪」
菜「え、あれ?そうですか?ええっ」
P「うーむ、プロレスも歴史も年代の把握は苦手なんでぱっと計算できない……」
楓「あなたの狂人・異常者ギミックはどこから?ふふ♪」
P「ちなみにウェイロン・マーシーは、私もぶっちゃけほとんど知らなかったんですが、短期間で終わったギミックながらわりと重要というか、後世への影響は大きいギミックだったっぽいです」
菜「へえ~どんな風にですか」
P「要するに、それまではコミック的な、言ってしまえばあからさまに作り物なキャラクターがほとんどだったアメプロ界にリアル路線のキャラクター像を持ち込んだ先駆け的な存在である……みたいな。そんな感じっぽいです」
楓「知らんけど♪」
P「はい、知らんけど」
菜「知らんけどのツープラトンやめてください!」
P「前置きが長くなりました。本題。子供のころ、進研ゼミをやってたんですけど。あれって、勉強だけじゃなくてお楽しみのコーナーもあるんですよね」
菜「あーありますねー。おたよりやネタバトル系の投稿コーナーとかもありましたし、たまにそのお楽しみパートだけを集めたみたいな別冊もあった気がします!」
P「で、最後の方に漫画も載ってるんですよね。その漫画の一作をね、覚えてたり思い出したりしたので、忘れないうちに書き留めとこうと思いましてね」
杏「出たな記憶ネタ」
比「それだとちょっと意味が違う気もするっスけど」
P「さて、本日の作品は、さすがにタイトルは思い出せないんですが……主人公は中学一年生の“永遠子”という娘です。読みは『とわこ』」
夏「ゴージャスな名前だな」
P「見た目も、ふわふわの金髪ロングヘアーにスタイル抜群のゴージャスな超美少女です。ただし、実家は超庶民で、両親も超平凡」
杏「生まれる家を間違えた感じ」
P「そう、まさに本人もそう信じていて、いつか“白馬の王子様”に出会い、さっさと結婚して本物のセレブになるのが夢なんです。……当時、セレブというワードは一般的じゃなかった気もしますが」
菜「昔なら、ハイソですかねー」
P「うーんノーコメント。さて、この永遠子さんにはもう一つさっさと結婚したい理由がありまして。それが、生まれ持った名字を捨てたいからなんです」
神「自分の名前が気に入らない、と?」
P「正しくね。永遠子という名前は自分にふさわしいとご満悦に気に入ってるんですが、名字がどうしても許せないんです」
橘「そんなにひどい名前なんですか」
P「いえ、ひどくはないです。だって“村山”ですから。むらやま」
夏「よくある名前だな。それが嫌なのか永遠子は」
P「そう、彼女はこの超普通で超平凡な名字が嫌すぎて、一刻も早く自分にふさわしい王子様と結婚してその名字になりたいんです。自分にふさわしい王子様なら自分にふさわしい名前の持ち主だって寸法ですね」
凛「なかなかすごい理由と理屈だね。実際にもあるのかな。まゆとかどうなの」
ま「うーん、そこまで名前にこだわるのは、よくわかりませんね」
P「ともかくそんな感じの永遠子さん、なんと入学早々、入学式の日に理想の王子様に出会ってしまうんです」
杏「劇的にテンポがいい」
P「一年間の月刊連載ですからね。その王子様は同じ学校の生徒で……同学年か先輩かは忘れましたけど、長身のイケメンでまさに永遠子さんの理想の王子様だったんですね(当時イケメンというワードは以下略)。ところが」
夏「ところが?」
P「彼の家もまた超庶民でね。商店街の酒屋だったかな。それで永遠子さん大ショック。しかも名字がね」
神「平凡な?」
P「いえ、ぜんぜん平凡ではないのですが……永遠子的には、ね」
文「…気に入らない、と」
P「はい。その名は“御手洗”。みたらい」
杏「あー、まあ珍しくはあるけど」
P「はい。でも永遠子的にはセレブらしくないにもほどがあったようで、ダブル大ショック。しかも彼に面と向かってかなり失礼なことを言ってしまって初対面早々に大ゲンカ」
比「出会いは最悪。定番ではありまスね」
P「言い忘れましたけど、永遠子さんは人格的にかなり難がありましてね。とにかく常識が無くて、超マイペース。世界は自分を中心に回ってると思ってるタイプ。一言でいえば破天荒そのものなんです」
神「平凡な家に生まれてどうしてそうなった」
P「それ。両親も心配しています。まあ、悪い娘ではないのですが、とにかく無意識のトラブルメーカーで、そんな彼女の大騒ぎな学生生活が描かれていくわけです」
菜「青春はハプニングですね~」
P「しかしまあ、話が進むにつれ御手洗君ともいろいろイベントがあり、いつしかお互い憎からぬ仲になっていったり、そこに恋のライバルとして本物のお嬢様が現れたり」
杏「王道ラブコメだー」
P「そうそう、名前は忘れましたけど、そのお嬢様と賭けをするんですね。『御手洗君をゲットしたら、ゲットできなかった方は相手の下僕になる』という」
橘「お互い大きく出ましたね」
P「自信家同士ですしね。お嬢様のアタックに、御手洗君も彼女のことが気になりだしたりなんかして……そんな流れで、終盤に事件が。永遠子さんに求婚者が現れるんです」
文「…急展開ですね」
P「これがなんと本物の大富豪の御曹司で、しかもさわやかイケメンと来たもんです。しかも名字がね」
凛「やっぱり名前がカギなんだね」
P「はい、彼の名は“伊集院”。いじゅういん」
夏「もしや永遠子的にストライク?」
P「正しくど真ん中の大ストライク。永遠子さんは御手洗君をほっぽり出して伊集院君の方に行ってしまいそうになるんです」
菜「え~~~」
P「で、どうなるの?!といったところで、最終回に。という感じだった気がします」
神「で、どうなった?」
P「時間は少し飛んで、新学年の新学期。まず、伊集院君は伊集院パパに『人の恋路を邪魔しちゃいかん』と連れていかれたことが明かされます。そのあと世界の秘境巡りみたいなのに引っ張りまわされて『生きてはいるらしい』なんて説明が入ってたような」
夏「とんでもないことになってるな」
P「御手洗君は、けっきょく永遠子さんを選んで、めでたしなんですが……なんと当の永遠子さんがね」
凛「どうなったの?」
P「なんと、自慢のふわふわ金髪をバッサリ切ってショートヘアーになります」
菜「おお~大変身!」
P「この大変身、子供心にかなりインパクトあったのを覚えてます。制服の着こなしもくだけちゃってね。で、始業式が終わって、御手洗君の自転車の後ろに乗って二人で酒屋の配達に出かけるんですね」
杏「庶民ライフだー」
P「そう、まさに庶民。セレブがどうだとか、結婚がどうだとか、名字がどうだとか、どうでも良くなった感じです」
文「…妄執からの解放ですね」
P「本当にね。完全に吹っ切れた姿です。そしてそれをライバルのお嬢様が追いかけてきて『約束どおり私を下僕にしなさいよ!』って言うんですけど、二人は『そんなのやーだね~』と走り去って……とまあ、そんなエンドです」
凛「うん、さわやかなエンドだね」
P「他にもところどころ覚えてるシーンや展開があるんですが、これ以上長くなるのもアレなので。……ただ、そうだ、最後にもう一コマありましたね。それだけ」
神「走り去ったあとか」
P「はい。永遠子さんと御手洗君が二人並んでこちらを見ながら満面の笑みで、
『ちわー 御手洗酒店でーす』
『ご注文の品お届けに上がりましたー』
って言って、エンド。です」
杏「ますますさわやかかよー」
P「さわやかですねー。ちなみに絵柄は、よくあるコメディタッチの少女漫画風だったと思います。というわけで、またなんか思い出しましたら」