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Ｐ「『ほりごめ』ってえと、とある事件を思い出すんですけど……検索しても出てこないですね」
橘「掘りが浅い可能性もあります」
楓「堀米だけに♪」
橘「お黙る」
Ｐ「まあ、本気で探す気ないのは確かです」
橘「『未確認情報』に入れておきます」
Ｐ「女子のロードも劇的なことになりましたねー」
保「正しく、と、ある意味、の二つの意味でね」
Ｐ「金メダルは、オーストリアのキーゼンホーファ。なんと、ファーストアタックを決めた３人の逃げ組のひとりっていう」
洋「しかもなんと、現在プロチーム未所属！」
保「おまけになんと、博士号持ち。しかも、どうやら２つ」
Ｐ「で、銀メダルがオランダのファンフルーテン。なんですがこれが」
凛「“やっちまった”だね」
洋「正しくね！まさかオリンピックで見ることになるなんて！」
凛「逃げたふたりを捕まえたけど、前にもうひとり逃げが残ってることに気付いてなかったんだね」
Ｐ「しかも、オランダのチームぐるみで」
保「他の国は分かってたみたいね。でもオランダが追わないから、不思議に思いつつも銀銅争いに徹したと」
Ｐ「オリンピックは無線が禁止なのでね。いうて逃げメンツのチェックは選手もしますから、そのせいだけにはできないし、選手たちもしないでしょうけどね」
洋「無線があっても“やっちまった”は定期的に起こりますからね～」
保「そのへんもぜんぶひっくるめて『これもロードレース』ということね」
Ｐ「そもそも、前にもうひとり云々の勘違いがなくても逃げをとらえきれなかった可能性は大、という話も」
保「プロトンのペースがなかなか上がらなかったものね」
洋「いちばん強いのは間違いなくオランダだから、他のチームからしたら『オランダ引くよね？強いんだし』だし、オランダはオランダでみんな優勝候補クラスだから積極的に引く選手がいないし。あれよあれよ～って」
Ｐ「そこに、とどめの勘違い。で」
凛「“やっちまった”」
保「そんなところみたいね」
洋「やっぱりロードレースって面白！」
