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家に智絵里軍団

シンデレラガールズと雑談のパッチワーク(主にプロレス・自転車談義)

ホームズと自転車(大発見編)

 

 

………………

橘「プロデューサーさん!見つけましたプロデューサーさん!」

 

神「お、ありすちゃんがテンション上がってぴょんぴょんしてる。珍しいな」
文「…私も、あんな様子は見たことないです」

P「どうしました?まるでヘモグロビンを沈殿させる試薬の開発に成功したホームズみたいです」
橘「そう、ホームズの話です。以前話し合ったホームズと自転車の件ですが……もうひとつあったんです、自転車が出てくるホームズの話が」
P「それは発見ですね。しかし……うーん、どの作品だかちょっと思い出せないです。ヒントを」
橘「『プライオリ』や『自転車乗り』と同じ『帰還』に収録されている作品です」
P「ふむ…………ああ、なるほど。『スリークォーター失踪事件』ですね」
橘「正解です。ある人物の乗る馬車を追跡するのに自転車を使っているんです。ホームズ本人が」
P「言われてみれば、まさしく。ホームズ本人が自転車に乗っていたことに気付かないとは、私もまだまだですね」
橘「お互い様です。ちなみに、『スリークォーター』は『ストランド』の1904年8月号掲載です。そして、『帰還』に収録されている作品は、まとめ書きされたもののようですね」
P「執筆時期は……1903年ですね。もしかしたら、その年かその前年ぐらいにドイル先生が自転車を買っていて、それをどうにか作品に取り入れられないか……と考えた、とかだったら面白いですけど」
橘「どうやって調べたらいいのか、ちょっと見当が付きませんね……」

 

P「あ」

 

神「あれ、プロデューサーさんが『あ』って言ったきり固まったぞ」
橘「カタレプシーでしょうか。亜硝酸アミルはどこですか?」
杏「無いよそんなの」

P「……橘さん」
橘「はい?」
P「とんでもないことに、気付きました」
橘「なんですか?言ってください。早く」
凛「トランキーロ。焦っちゃだめだよ、ありす」

P「以前、ツール・ド・フランス7連覇という大偉業を成し遂げながら、のちにドーピング、つまり禁止薬物の使用が判明して記録を取り消された自転車選手の話をしたのを覚えてますか?」
橘「そんな話もありましたね。確か、自転車を知らない人でも名前を知っている選手だと」

P「実は、その選手の名前は……ランス・アームストロングと言います」

橘「アームストロング……あっ!『スリークォーター』でホームズが自転車に乗って追跡した馬車に乗っていた“ある人物”の名前は……」
P「そう、レズリ・アームストロング博士です。さらに、『スリークォーター』の冒頭にはホームズの麻薬愛好癖がぶり返さないかとワトスンが心配するシーンがあります」
橘「終盤には、ホームズが注射器を手にしているのを見てワトスンが慌てるシーンもあります!」
P「そのとおり。自転車、アームストロング、薬物……出揃ってしまいましたね」
橘「しかも、『スリークォーター』はスポーツ関係者の事件……とても暗合めいていて、怖いぐらいです」

P「これは、聖典をいちから読み返す必要があるかもしれませんね」
橘「そうですね。急務です。……そうだ、文香さん。文香さんもお願いします」
文「…え?」
橘「文香さんも聖典、つまりホームズ作品の精読に協力していただけませんか?」
文「…え、ああ、はい。私で良ければ」
P「ほかにも読書関係のアイドルを全員集めて、読書会でも結成しましょうか。橘さんに、文香さん、都さん、おぐやまさん……あとは、いちおうユリユリと、小説を書くのが趣味の風香さんも呼んじゃいましょう」