家に智絵里軍団

シンデレラガールズと雑談のパッチワーク(ツイッター→ @yenichieri)

人類史上初の『〇〇〇での〇〇』をやらかそうとする話(の あらすじ)

P「『愛を紡ぐ 蘭子と幸子のバレンタイン』。つまり、蘭子と幸子が二人で愛を紡ぐ…って解釈でOK?」
比「百合脳全開っスね」
(ゲーム内投下日 20/1/31)

 

………………

P「人類史上初の『地球外での自殺』をやらかそうとする人の話を考えたことがあります」

菜「えっと、ちなみになんですけど、現実世界ではまだいないですよね?地球外での自殺者」
橘「いない、と思います。少なくとも、表向きは」

P「舞台は今から少し未来、宇宙旅行が浸透し始めていていて、お金さえ出して順番を待てばだれでも宇宙に行ける、そんな世界。あるとき、若くして成功したとある女性が、宇宙旅行に出かけようとします。ひとりで」
凛「へえ、女なんだ」
比「な~んか結末が読めた気がするっス」
P「察しが良すぎませんか先生。……さておき、宇宙旅行と言っても、地球を発つにあたって旅行者がすることは、なにもないんです。ただ宇宙船に乗って、待つだけです」
神「そりゃまあそうだな」
P「はい。小型の飛行機や船なら、旅行者当人が自分で操縦するなんてこともできるんでしょうが、宇宙船となればわけが違います。一人用のやつだとしても。宇宙船と管制塔任せです。ただ、そこはせっかくの宇宙旅行ですから。サービスがあるんです」
文「…どのような」
P「管制塔の、オペレーターとでもいうんですかね、ようはそれぞれのお客さまに担当の管制官が付いていてですね、あたかも旅行者が宇宙船を動かすパイロットであるかのような、なんかそれっぽいやり取りをしてくれる、というサービスです。曖昧で申し訳ないのですが」
神「いや、だいたいわかるけどな」
P「本当ですかね。ともかく、そういうサービスがあるんですよ。で、冒頭で言ったように、このお話の主人公である女性は、死ぬために宇宙に赴かんとしているわけですよ。ということはつまり、担当管制官は最後に言葉を交わす相手となるわけです。あ、ちなみに、彼女が死のうと決めた理由は、ここではまったく重要ではありません」
橘「え、良いんですかそれで。物語として」
P「別に良いんじゃないですかね。むしろどうでも良いんじゃないですかね」
菜「軽いというか、無責任ですね~」
P「そういうものです。話を戻して、宇宙船の中で出発を待つ主人公に、担当の管制官が語り掛けてくるわけです。これまた若い女性です」
比「うん知ってたっス。そんなことだろうと」
P「そっすか。主人公は、どこかで聞いたことある声だな、と思いつつ、お決まりのサービスに付き合って言葉を交わすわけです。で、えっと……」
夏「お、どうしたどうした」
P「このへんから、書くのが恥ずかしくなってくるんですが」
杏「いーまーさーら~」
P「ま、書きますけどね。お決まりサービスなやり取りを済ませると、出立まであと数分。この時間には“お決まり”というものがなく、通信は繋がっているものの、無言です。主人公は、いよいよか、なんてさすがに少し緊張しながら居住まいを正しているところに、ふと管制官が声のトーンを若干変えて話しかけてくるわけです。『あの、〇〇先輩ですよね。〇〇校の』と」
菜「ははあ」
P「ちなみに、こういう個人情報をもとにしたやり取りは、本来なら御法度です。ですが、管制官女史としては聞かずにはいられなかったわけです」
神「先輩ってことは、後輩なわけか。なんかバカみたいだけど」
P「そう、主人公は管制官の学生時代の先輩で、管制官は主人公の後輩だったんですね」
浜「運命の再会ってやつかしら」
P「正しくね。学生時代どういう間柄だったのかは割愛しますけど、ともかく、まさにひょんなところで再会してしまったわけです。んでまあ、ここで二人がどういう個人的なやり取りをするのかも割愛です。察せよ諸姉様」
前「察し良すぎって言ったり察せって言ったり、勝手すぎない?」
P「おだまり前川。ガチャ来たからって」
前「え、ひどくない?」
P「……失礼。そうこうしているうちに、カウントダウンが始まります。これはサービスではなくガチなやつですね。最後に、管制官がこう言います。『先輩。戻ってきたら、会いませんか』と」
楓「あらまあ♪」
P「そして、それに答える前に主人公は、宇宙へ、死地ならぬ、死の空へ……とまあ、そんな感じのお話、のあらすじでした」
文「…ちゃんちゃん」

 

P「どうでしたかね。あ、いや、やっぱり聞きたくないです」
橘「本当に勝手ですね」

比「やっぱりどうしても“そういう感じの話”になっちゃうんスね、プロデューサーは」
P「私の考えるこの手のお話は、だいたい“そういう話”になりますね」
楓「プロデューサーもお好きですね♪」
P「こう見えても、わりと年季入ってますからね。ジャンル名どころか、そういうジャンルがあることすら知らないころから“そういうの”が好きでしたからね」

楓「宇宙と“そういうお話”って、相性が良いのかもしれませんね」
文「…その心は」
楓「ヒント、初めて宇宙に行った人類」
橘「ガガーリンがなにか……あ、ファーストネームが」
楓「はい、よくできました♪」