家に智絵里軍団

シンデレラガールズと雑談のパッチワーク(ツイッター→ @yenichieri)

自分(の頭の中)語り

 

 

………………

P「荒野のど真ん中に、地平線の果てまでずどんと通った一本道を、一台の自動車が砂埃を舞い上げながらかっ飛ばしてるわけですよ」

神「なんだ、いきなり謎シチュ語りか」

P「すると、道のかなたに人影が見えるわけです。いわゆるヒッチハイクですね。人影のそばで車は止まり、ハイカーを拾ってまた走り出すわけです。少し走ったところで、運転手が後部座席のハイカーに言うんです、『ちょっとつかまってて』と。すぐさま運転手はハンドルを左右に小刻みに切って車を乱暴に揺さぶるわけです。で、助手席に向かって『ほら起きて。お客さんだよ。あいさつあいさつ』って言うわけですよ」

杏「うん。…で」
P「それだけです。続きはいくらでも語れると思いますけど、どこまで行ってもオチはないです」
杏「そうか」

P「なんかね、こんな感じの、奈緒さんおっしゃるところの“謎シチュ”がね、浮かぶことがあるですよ、突然」
文「…なるほど」
P「たいていはすぐ忘れるんですけど、今日は覚えてたので書いてみました」
神「いやほんと、文香さんじゃないけど『なるほど』としか言いようがない」

P「もひとつ思い出しました。これは夢で見たやつなんですけど、凛さんがね」
凛「私?」
P「はい。凛さんが、いつもと違う感じのファッションで事務所に来たわけですよ」
凛「うん。そういうこともあるかも」
P「凛さんにしては珍しい格好なので『こういうのありか~』って眺めてたら、『あんまりじろじろ見ないでよ』って言われるわけですよ」
杏「これは、甘い予感ッ…」
P「で、『あ、悪い』とか言いつつも、見るのが止められないわけですよ」
凛「いやそこは止めてよ」
P「夢の中の凛さんもそう思ったらしく、ため息つくわけですよ。で、すたすたとこっちに歩いてきて、隣にぴったり座って言うわけですよ、『これで見えないよね』って」
菜「あ、あま~い!」

P「ここまで書いて急に恥ずかしくなってきたので、今日はここまで。釈明しておきますと、こういう甘い系が浮かぶのは珍しいですね。夢も含めてね。ほとんどないです。だいたいいつもクール&ドライなシチュです。たまにハードだったりします」

比「今日はやけに『語る』っスねー」
P「語りついでに、もう少し。頭の中に浮かぶシチュのほぼすべては、私が何かをしたり誰かと絡んだりではなく、“相方”が何かをしつつ私に話しかける、または“相方”が誰かと絡みつつ私をそれに巻き込む、というパターンですね」
神「いや“相方”って誰だよ」
P「どう説明したものやらなんですけど……つまり、私の頭の中にかなり以前から住んでるキャラ、いや、人物なんです」
菜「な、なんだか雲行き怪しくないですか~」
P「ないです。えっと、その“相方”の前にまず、私の頭の中には“私の分身”的な人物も住んでましてね、その“私”に相対する人物として存在するのが、その“相方”なんですよ。だから便宜上“相方”と呼んだまでです」
文「…もしや、冒頭のお話の、運転手が“相方”…助手席の人物が、“私”ですか」
P「正しくね」

比「なんか今日は『聞くんじゃなかった』って気がひしひしとする話だったっスね」
P「なんでですか。こういうのよくあると思うんスけど」
橘「ないです。日菜子さんや由里子さんの“妄想”とも違う感じですし」
P「そんなもんですかねー。……でもほんと、改めて振り返ると、“私”ってほぼしゃべらなくて、自分からなにかすることもほぼなくて、ひたすら“相方”が私に向けて話しかけたり、どっかに引っ張って行ったりしてるんですよねー、いわゆる“シチュ”の中では。考えてみれば、面白いことかもですねー」
夏「聞かされる方はたまったもんじゃないけどな」
P「はは。以後なるべく自重します」

橘「語るなら、ネタに昇華してからですね」
文「…そうですね」