家に智絵里軍団

シンデレラガールズと雑談のパッチワーク(ツイッター→ @yenichieri)

六冊天使ノートちゃん

 

 

………………

神「ついに裕美ちゃんに声が付いたな。触れてなかったけど、柚ちゃんにもな」
杏「『どうしても外せない話題』のもうひとつがそれだったんだけどね。疲れたからって次の日に回したはずが、けっきょくそのままっていう」

橘「ひとまとめにしてしまって申し訳ないのですが、裕美さんと柚さん、そしてお二人の担当プロデューサーさんはおめでとうございます」

神「なんかプロデューサーがいないから、アタシたちで済ませといた」
菜「プロデューサーさんに代わって、ご苦労様です」

杏「で、プロデューサーはどこ?見当たらないんだけど」
凛「プロデューサーなら、私の隣、じゃなくて下で寝てるよ」
神「おい、下って……ああ、ほんとだ。凛の足元に転がってるな。寝てるのかこれ。……ていうかなんで足元に?」
菜「プロデューサーさん、寝てるというより、その場で力尽きたって感じなんですけど……凛ちゃん、なにしたんですか?」
凛「別に、なにも。ただ、眠気と戦いつつ這って更新用の机にたどり着こうとするプロデューサーに、子守唄を歌ってあげただけだよ」
夏「つまり、止めを刺したんだな。寝落ちの」
橘「凛さんは鬼かなにかですか」
凛「歌ったのはシスターだから。悪いのはシスター」
神「歌わせたのはお前なんだろ。シスター悪くない」

幸「じゃーん!ここに取り出だしたるは、プロデューサーさん愛用のノートです」

杏「お、プロデューサーが動けないと見るやさっそく仕掛けてきたねさっちゃん」
幸「ふふーん、そこらへんに放り出しておくのが悪いんです。大事なものならしまっておくべき。つまり、ボクは悪くない!」
凛「うん、幸子は悪くない」
神「悪いよ!主に手癖が」

凛「で、そのノートがなに?匂い、嗅ぐの?『お前もこちら側だ』なの?」
幸「ち、違いますよ!ボクは凛さんたちとは違うんです!」
文「…紙の匂いは、意外と独特なので…使用者の残り香まで、たどり着けるかどうか」
菜「菜々ははっきり言って自信ありません!」
夏「へえ、嗅覚も老化するのか」
菜「な、なにを~!?」

幸「あの、匂いの話は置いといて下さい。大事なのはノートですから!」
神「ああ、そのノートがなんなんだ?」
幸「これ、ちらっと中身を見てしまったんですけど……プロデューサーさんがこれまでゲーム内で投下してきたネタを清書するためのノートなんですよ!」
杏「つまり、『ネタ帳』だ。ただし清書用の」
橘「ふつうは思い付いたアイデアを書き留めておくのが『ネタ帳』ですけど、使用済みネタを清書するノートも『ネタ帳』と呼んで間違いでは無いと思います」
幸「そうでしょうそうでしょう!そしてつまりけっきょく結論から言ってプロデューサーさんはボクと同じく『ノートの清書』が趣味だったというこの事実!わかりますか?」
杏「ああ、そういえばそんな趣味のアイドルもいたね。目の前に」
幸「いましたとも!いやあ、ノートの類が好きと聞いたときから もしや とは思っていたんですけど……さすがはプロデューサーさん、高尚な趣味をお持ちです!」
橘「幸子さんは『ノートの清書』を『写経』か何かと勘違いされているのでは」
凛「でも、共通点を見つけて嬉しくなるのはよくわかるよ。うん」
幸「きょきょ共通点見つけてうれしいとか、そそそ、そういうレベルの話じゃないですから!ボクがいちばん言いたかったのはそこじゃなくて!ほら、皆さんも見て下さい。このノートの中身」
夏「良いのかよ、ひとのノート勝手に見て」
幸「ロッカーさんがなにをいまさら良識的なことを」
夏「な、なにを~?!」
幸「ええいめんどくさいですね!ボクもう見ちゃいましたし、どうせだから皆さんも見て下さいって話をしてるんです!」
神「流行ってるのか?道連れ大作戦」

凛「ふーん、これがプロデューサー愛用のノート?どちらかといえばメモ帳に近いサイズだけど、デザインはノートだから……ノートなんだよね」
杏「確かに小型だけど、これはノートだね」
橘「はい。A6のノートですね」
夏「表紙は茶色の厚紙で『P』って書いてるな」
凛「うん。そんなノートが、6冊あるね」
文「…6冊、ですね」

比『ぴぴるぴるぴる』

神「それは『撲殺』だ先生。ちなみに『ぴぴるぴるぴる』なラノベは、プロデューサーさんが現役で読破した数少ないシリーズのひとつだって言ってた」
菜「『読殺天使ビブリちゃん』というネタも大昔に考えたって言ってましたよ」

杏「『六冊天使ノートちゃん』」

菜「え?なんですかそれ」
杏「いや、今日はプロデューサーが使えないしさ、タイトルは勝手にこれで行こうよ」
神「なるほど、天使がさっちゃんに掛かってるのか」
杏「『ぴぴるぴるぴる』は『P』がいっぱいだしね」
菜「おお、無駄な芸コマがプロデューサーさんっぽい!再現度高いです」
凛「うん、それで良いんじゃない?」

橘「仕切り直します。ノートが6冊からキューです」
神「6冊もか。清書用ってことは、使用済みネタがもうそんなにたまったってことか」
幸「いやだからそこなんです、ボクが言いたいのは。ほら、さっさと中身見て下さい」

文「…では、失礼して…あれ、これは」
神「んん?なんだこれ」
凛「うん、まさになんだこれ、だね」
杏「なんでこうなっちゃうかな」
夏「はは、なるほど。そういうことか」

幸「皆さん、ボクの言いたいことがわかりましたよね?」
夏「ああ。つまり、ノートは6冊あって、そこに使用済みネタが清書されてるわけだが……ネタは1冊目の頭から順番に書き込まれているわけじゃない。あちこちにバラバラに書き込まれている。6冊のノートのあちこちに、バラバラにな。……説明、これでいいか?」
幸「ありがとうございます夏樹さん。つまり、ボクが言いたかったのは、そういうことです」

神「確かに、ノートを順に埋めていかないのは、妙と言わざるを得ないかもな」
杏「さっきも言ったけど、なんでこうなっちゃうのかなこの人」
文「…とは言え、変態的とか、猟奇的とか、衝撃的とか、冒涜的とか、天才的とか…そこまでのことでもありません。ですから、構わないのでは」
凛「うん。単なる癖だよ。本人が書きたいように書いてるだけ」
夏「そりゃまあ、そうなんだけどさ。なんか、なあ」
橘「はい、なんとなく不気味です」

 

神「さて、そろそろプロデューサーさんが目を覚ましてオチに入る……はずだけど」
夏「いっこうに起きる気配がないなこいつ」
凛「シスターの歌が効きすぎたかな。ふふ」
神「ふふ、じゃねーよ凛。ほんとに子守歌だけなんだろうな?」
杏「昨日も寝落ちでサボったプロデューサーを見かねて、お仕置き拷問を実行しちゃったとかじゃないよね」
菜「そうそう、“蒼魔刀”とか“雪崩式片翼の天使”とか食らわしちゃったりしてませんよね?」
凛「して……ないよ?」
夏「なんだよその間は」

杏「てことは、これはあれだ。オチが思い付かないから起きてこられないだけだよきっと」
夏「だとしたらしまらねー話だな。まあいい、今日は解散だな」
橘「そうですね。国会も解散したことですし」

文「…ちなみに、ここの常連で選挙権があるのは」
菜「スト~ップ!ブログで政治の話題は感心しませんよ文香ちゃん!」
凛「焦りすぎじゃない?ふふ」

 

神「よし、なんだかんだでオチが付いたな」
菜「困ったときの菜々オチは止めて下さいよ~」